こけら落としとは?漢字や由来や意味を解説します

04.222018

この記事は4分で読めます

よくテレビなどで耳にする「こけら落とし」という言葉。

 

皆さんはこの言葉の意味をご存知でしょうか?

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「正直聞いたことはあるけれどもイマイチ意味がわからないし、由来も知らない」という方もいらっしゃるのではないかと思います。

 

そこで今回は、こけら落としとはどのような意味があるのか、主にどのような場所でこけら落としが行われているのかということをご紹介します。

 

またそれに併せて、よくこけら落としという言葉を耳にする歌舞伎座について、おススメの演目もちょこっとご紹介していきたいと思います。

 

日本ならではの風習であるこけら落としについて、ぜひここでチェックしてみてください。

 

こけら落としとは?

 

ではまず最初にこけら落としとは何なのかということについてご紹介します。

 

こけら落としというのは「新しく建てられた劇場で初めて行われる催し」のことです。

 

少し前では歌舞伎座でも話題となっていましたが、この他にも新しくできたライブ会場のこけら落としとして、アーティストのライブが行われることも増えてきました。

 

実際歌舞伎座の場合は、こけら落としで行われた演目はとても縁起が良いものとされており、これを見ると寿命が延びるとも言われています。

 

そういったことから、歌舞伎座のこけら落としというのは、他の劇場のものと比べると少し特別なものとなっているんですね!

 

ちなみに過去に劇場で行われたこけら落としは…

 

●青山劇場

1985年に劇団四季「ドリーミング」が上映されました。

●東京ドーム

1988年3月に野球の公式戦が行われましたが、12月に行われた美空ひばりさんの「不死鳥コンサート」がこけら落とし公演とされています。

●新国立劇場

1997年にバレエ「眠れる森の美女」が公演されました。

●渋谷ヒカリエ

2012年に「ウエスト・サイド・ストーリー」のブロードウェイ版が公演されました。

 

このように、歌舞伎座以外でも各地の劇場でこけら落としが行われています。

 

建物が建てられて初めての演目となっているので、非常に貴重な公演となっていました。

 

こけら落としの由来や意味や語源は?どんな漢字で書くの?

 

ではこのこけら落としの由来や意味や語源はどこからきたのでしょうか?

 

また漢字で書くとどうなるのでしょうか?

 

まず由来や語源についてですが、

「こけら」というのはかんなくずやおがくずや木くずなど、建物を建設する時に出る木片のことを言います。

 

実際に劇場の工事では最後に屋根に残った削くずを払い落として綺麗にした段階で工事が終了したということになり、そこで初めて行われる公演のことを指すようになりました。

 

そしてこけら落としは漢字で書くと【杮落とし】と書きます。

 

これを見ると「なんで柿が出てくるの?」と思うかもしれません。

 

実はこれには大きな誤解があったのです。

 

何故こけら落としは「柿」と書くの?

 

実は「こけら」という漢字の「杮」は「柿」(カキ)と漢字が同じように見えますが、違う漢字となっています。

 

「柿」(カキ)の場合、右側が鍋蓋に「巾」となっており、「柿」(こけら)の場合、右側が縦の線が一本で繋がっているため、鍋蓋に巾という字ではないのです。

 

漢字があまりにも似ていることから、昔は同じ漢字とされていたようですが、今では「柿落とし」(かきおとし)と書くと間違いとなるようです。

 

ちなみにわかりやすく漢字で書くと、こうなります。

 

 

出典:http://www.5ka9.com/2014/07/kokera.html

 

ちなみに「柿」(こけら)の意味は【材木を削った際に出てくる切り屑のこと】を言います。

 

だから「杮落し」と書くのですね!これなら納得です。

 

こけら落としを英語にするとどうなるの?

 

ではこけら落としを英語で表記するとどうなるのでしょうか?

 

実際の英語表記では

「Opening of new theater」と記載され、直訳すると「新しい劇場の開場」という意味になります。

 

英語の場合だと「こけら」という英単語は使われないんですね!

 

また最近では日本語がそのまま英語になるケースがあります。(例としてSushi:寿司やSumo:相撲など)

 

もしかしたらいつか「こけら落とし」が「Kokeraotoshi」になる可能性もあるかもしれませんね!

 

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オススメしたい歌舞伎の演目3選

では次に歌舞伎初心者の方にオススメしたい歌舞伎の演目をご紹介いたします。

①助六由縁江戸桜

出典:http://www.naritaya.jp/naritaya/18/07.php

 

こちらは市川團十郎・海老蔵の家から代々伝わる歌舞伎十八番です。

 

「助六」として親しまれているこちらの作品は、ストーリーも非常にわかりやすく、キャラクターも1人1人が魅力的でずっと楽しむことができます。

 

主人公の助六は江戸で一番カッコ良い男でしたが、自由奔放で道行く人に喧嘩をふっかけたり、からかったりとやりたい放題です。

 

しかしそのやりたい放題が面白く演じられています。

 

また、恋人の花魁「揚巻」が豪華絢爛な衣装とともに敵に喧嘩を売るシーンも見どころです。

 

非常にわかりやすく見応えのある演目となっているので、初心者の方でも十分に楽しめるものとなっています。

 

② 義経千本桜

出典:http://www.eigeki.com/

 

こちらは源平合戦で平家に勝利を収めた後の源氏の話です。

 

兄である源頼朝から謀反の容疑をかけられてしまった源義経と、その周りの人々を壮大に描かれています。

その中でも初心者の方にオススメなのが「川連法眼館」です。

 

ここでは狐が源義経の配下の武将「佐藤忠信」に化けており、静御前を護衛していましたが、その途中で本物の佐藤忠信が現れ、狐が化けているとバレてしまいます。

 

バレた後の狐はパッと飛び去ったり、思わぬところから登場したりとハラハラドキドキの演出が楽しめます。

 

実際にストーリーがわからなくても、雰囲気だけで十分に楽しめる作品となっています。

 

③ 勧進帳

出典:http://enmokudb.kabuki.ne.jp/repertoire/673

 

勧進帳は学校の音楽の教科書にも載るほど有名な演目で、舞台装置も能や狂言のようにシンプルなものとなっているのが特徴です。

 

その内容は源義経のお供である武蔵坊弁慶が、なんとか主に関所を超えてもらうために主従関係を逆転させたり、富樫の追求を免れるために白紙の書状である勧進帳を読み上げるといったシーンが有名です。

 

源義経と武蔵坊弁慶の深い主従関係はもちろんですが、山伏士問答や勧進帳を読み上げるところ、さらに武蔵坊弁慶が花道を飛び六方するところも見応えがあります。

 

非常にシンプルですが内容が深いものとなっているので、初心者の方でも十分に楽しむことが出来る演目です!

 

まとめ

テレビ等でよく言われる「こけら落とし」にはこのような意味があったのですね!

 

意味や語源もそうですが、漢字についても誤解されがちであることがよくわかりました。

 

また、なかなか歌舞伎というのは敷居が高いイメージがありますが、初心者の方でも楽しめる演目はたくさんあります。

 

ぜひ機会があったら見に行ってみてはいかがでしょうか?

 

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